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偽装を見抜く志多組―見抜けない志多組?マンションの構造計算書偽装事件に、施工者として関わっている建設業者に「志多組」という会社があります。 グランドステージ稲城(東京都稲城市)とグランドステージ北千住(東京都足立区)に施工者として関わっていることが、マスコミで報道されています。いずれも発注者は「㈱ヒューザー」、設計者は「㈱スペースワン建築研究所」です。グランドステージ稲城は2004年2月に竣工、グランドステージ北千住は、工事途中で確認が取り下げられています。 今回の「構造計算書偽装」が明らかになった発端のひとつは、グランドステージ北千住の施工者である、「志多組」の現場責任者が「鉄筋の量がおかしい」と気付き通報したことでした。その現場責任者は「俺が発見した」と語っています。 「さすが、現場のプロ。よくぞ発見して通報した」と賞賛する思いです。職人として誇りをもった現場責任者です。しかし、同じ「志多組」でも、 グランドステージ稲城の場合は、数値が0.33しかないのに工事を進めてしまった。現場のプロがみれば当然気がついて言い訳です。判っていても設計どおりに工事をおこなったのか?偽装を見抜く力量・技術が不足していたのか? グランドステージ稲城の偽装物件について、「志多組」はホームページで、「㈱スペースワン建築研究所作成の設計図書を忠実に具現すべく誠実に施工いたしました。当然、設計図書は「建築確認申請」の審査を経て許可を得たものですし、工事途中での各種検査にも合格し、お引き渡した建物です」とのべています。 同じ偽装物件を施工しても、一方では偽装を発見し、他方では設計どおり施工したと悪びれもしない。本当の会社の姿はどちらでしょうか?どちらにしても、信用がある会社だからといって安心して、マンションを購入する時代ではないということでしょう。 なんでも、規制緩和、民間にすれば、良いことばかりではないことが、今回の「偽装問題」が明らかにしています。
by suga_jcp
| 2005-12-10 19:58
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